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千葉商科大学はやばい?会計に強い実学校の実像を偏差値40から見る

千葉商科大学はやばい?会計に強い実学校の実像を偏差値40から見る

千葉商科大学をやばいという言葉と一緒に検索する人は、たいてい偏差値の数字を見て不安になっています。ただ、この大学は会計の資格実績や環境の取り組みで名前が通っていて、数字の見え方だけでは実像がつかめません。以下では市川キャンパスの実際を、落ち着いて確かめていきます。

この記事の目次
  1. 簿記と税理士の合格者を毎年出す大学だと知る人は少ない
  2. 偏差値40は「入りやすい」であって「学べない」ではない
  3. 定員を満たしている大学だという事実|充足率109.5%の意味
  4. 電気を自給する日本初のRE100大学というもう一つの顔
  5. 商経・サービス創造など、何を学ぶ大学なのか
  6. 資格を武器にした出口|就職と進路の見え方
  7. 市川という立地と、受け止め方の整理
  8. よくある質問

簿記と税理士の合格者を毎年出す大学だと知る人は少ない

千葉商科大学の話を偏差値から始めると、この大学のいちばん太い柱を見落とします。柱は会計です。学内には瑞穂会という勉強会があり、日商簿記検定の一級から三級、税理士試験の科目合格を学生と一緒にめざす場になっています。ここは名前だけの制度ではなく、数字がついてきます。

大学が公表している二〇二五年度の実績では、日商簿記一級の合格者が三十一名で、合格率は十七点一パーセント。全国平均が十四点六パーセントなので、平均を上回っています。税理士試験の簿記論は合格者十七名で合格率八十一点〇パーセント、財務諸表論は二十名で八十三点三パーセント。いずれも全国平均を大きく超える水準です。過去五年の累計でも日商簿記一級で百九名が合格しています。偏差値の数字とは別の場所で、この大学は毎年結果を出しています。

偏差値40は「入りやすい」であって「学べない」ではない

不安の入口になっている偏差値から見ていきます。千葉商科大学の偏差値は学部で幅があり、サービス創造学部などの下限が四十前後、商経学部は四十五から五十あたりに分布します。四十という数字は、上位の私立大学と並べれば低く見えます。ただ、偏差値が測っているのは入試の通りやすさであって、入学したあとに何を積めるかではありません。

前の見出しで挙げた会計の合格実績は、偏差値四十前後の入口をくぐった学生たちが出しているものです。つまり、入りやすさと、そこから資格まで届けるかどうかは、別の話として動いています。偏差値だけで千葉商科大学をやばいと片づけると、この大学がいちばん力を入れている部分を丸ごと見ないことになります。数字は入口の広さを示す一つの目安として受け取れば十分です。

定員を満たしている大学だという事実|充足率109.5%の意味

やばいという言葉で連想されやすいのが、学生が集まらず定員割れしている大学、という像です。千葉商科大学はそこには当てはまりません。収容定員充足率は百九点五パーセント。これは、決められた定員よりおよそ一割多い学生が実際に在籍しているという意味です。人が減って空いている大学ではなく、むしろ枠を超えて集まっている大学です。

この数字が会計の実績や実学寄りの学部構成と重なっているのは、偶然ではないと考えられます。簿記や税理士で結果が出る、卒業後の進路がイメージしやすい、という評判が受験生を引き寄せている面があります。充足率は経営の安定を示すだけでなく、選ばれ続けているかどうかの目安でもあります。百九点五パーセントという値は、静かにこの大学が選ばれていることを表しています。

電気を自給する日本初のRE100大学というもう一つの顔

会計とは別に、千葉商科大学にはあまり知られていない特徴があります。環境エネルギーの取り組みです。二〇一九年に、この大学は電力での自然エネルギー率が百パーセントを超える日本初のRE100大学を達成したと発表しました。大学が所有する野田発電所などのメガソーラーの発電量が、市川キャンパスで使う電力量を上回った結果で、公表値は百一点〇パーセントでした。

これは商業や会計の大学というイメージからは意外に映るかもしれません。けれど、エネルギーを自分たちで賄うという実験を大学ぐるみでやり切ったこと自体が、この学校の実学志向をよく表しています。学びを教室の中だけで終わらせず、キャンパスそのものを題材にする姿勢です。やばいという評判とは対照的に、社会に向けて堂々と発信している大学だと言えます。

商経・サービス創造など、何を学ぶ大学なのか

千葉商科大学は名前のとおり商業を土台にした大学で、複数の学部があります。中心になるのが商経学部で、経済や経営、会計を学びます。会計に強いという評判は、主にここと大学院の会計ファイナンス研究科から生まれています。ほかにサービス創造学部のように、スポーツやエンターテインメントを含めたサービス産業の企画運営を学ぶ、実務寄りの学部もあります。

共通しているのは、机上の理論だけでなく現場で使う技能に寄せている点です。簿記や情報処理といった資格に直結する科目が用意され、在学中の公認会計士合格をめざすプログラムも整えられています。大学院を修了すると、公認会計士試験の一部科目や税理士試験の一部科目で免除申請ができる仕組みもあります。何を身につけて卒業するのかが見えやすい大学です。

資格を武器にした出口|就職と進路の見え方

入口の偏差値より、多くの受験生が本当に気にするのは出口です。千葉商科大学の場合、その出口は資格と結びついています。簿記や会計の力を身につけた学生は、会計事務所や一般企業の経理財務、金融といった、専門性が評価される場に進みやすくなります。資格取得支援センターや奨励金の制度があり、学びを就職につなげる導線が用意されています。

ここで大事なのは、資格が偏差値の低さを補う武器になるという構造です。大学名だけで比べられる場面でも、日商簿記一級や税理士の科目合格という実績は、個人の力として直接評価されます。千葉商科大学はその武器を学生に持たせることに時間を割いている大学です。やばいかどうかを気にするより、この出口で自分が何を手にできるかを考えるほうが、進路選びとしては現実的です。

市川という立地と、受け止め方の整理

キャンパスは千葉県市川市にあります。東京都との境に近く、都心へのアクセスがとりやすい立地です。生活圏として通いやすいことは、四年間続ける上で地味に効いてきます。学ぶ環境という点でも、先に触れたRE100の取り組みのように、キャンパス全体が一つの学びの場として整えられています。

ここまで見てきたとおり、千葉商科大学は定員割れの大学でも、いわゆるFラン大学として名前が挙がる対象でもありません。偏差値四十という表示が独り歩きしてやばいという印象を作っているだけで、実際には会計の実績と環境の取り組みで自分の位置を築いています。数字の一部だけを見て不安になる必要はありません。自分が会計や実学に興味を持てるかどうか、そこを基準に落ち着いて判断すれば十分です。

よくある質問

千葉商科大学はFラン大学ですか?

いいえ。収容定員充足率は百九点五パーセントで定員を満たしており、誰でも入れる状態ではありません。日商簿記一級や税理士試験の合格者を毎年出しているため、Fランと呼ばれる大学とは実態が異なります。

偏差値40でやばいと言われるのは本当ですか?

偏差値は学部で幅があり、サービス創造学部などの下限が四十前後、商経学部は四十五から五十ほどです。四十という数字は入試の通りやすさを示すもので、会計の資格実績など入学後に積める中身とは別に見るのが適切です。

会計や簿記の資格には本当に強いのですか?

はい。二〇二五年度は日商簿記一級で三十一名、税理士試験の簿記論で十七名、財務諸表論で二十名が合格しています。瑞穂会という勉強会や公認会計士プログラムなど、資格をめざす学生を支える仕組みが整っています。

RE100大学とは何ですか?

使う電力をすべて自然エネルギーで賄う大学のことです。千葉商科大学は二〇一九年に、電力での自然エネルギー率が百一点〇パーセントとなり、日本で初めてこれを達成したと発表しました。

ABOUT US

相川 直樹

相川 直樹 |偏差値・充足率・就職データだけで大学を検証する編集者

ネット上の「○○大学はやばい」「Fラン」という書き込みの多くは、匿名の印象論です。私は、河合塾の偏差値・収容定員充足率・国家試験や就職の公式データという、誰でも確認できる一次情報だけを並べ、その噂が実態と合っているかを一つずつ確かめます。受験生と保護者が、雰囲気ではなく数字で進路を選べるように。

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