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東洋学園大学はやばいのか、本郷の小さな大学を立地と就職の数字で確かめる

東洋学園大学はやばいのか、本郷の小さな大学を立地と就職の数字で確かめる

東洋学園大学は東京都文京区本郷にある私立大学で、偏差値は3学部とも35。名前が東洋大学と一字違いのため混同されやすいが、規模も難易度も別の学校だ。

1926年創立の女子歯科医専を起点に、いまは語学・経営・心理の3学部を都心の一等地に収める小さな大学として続いている。やばいという評判が何を指すのか、立地と充足率と就職の数字から順に見ていく。

この記事の目次
  1. 東洋大学と一字違いでも、東洋学園大学は規模も難易度も別の学校
  2. 東京ドーム近くの本郷に、3学部が収まる小ささ
  3. 定員の2割を空けたまま、都心で小さく回している事情
  4. 語学・ビジネス・心理に絞った3学部で身につくもの
  5. 就職率93.8%の内訳と、有名企業ランキング圏外という現実
  6. 学費140万円台と、入りやすさをどう受け止めるか
  7. よくある質問

東洋大学と一字違いでも、東洋学園大学は規模も難易度も別の学校

東洋学園大学を検索すると、やばい・恥ずかしい・誰でも入れる、といった候補が並ぶ。この不安の入口になっているのが、名前のよく似た東洋大学との混同だ。東洋大学は日東駒専の一角を担う大規模な総合大学で、本部も同じ文京区にある。名前も立地も近いため、二つが同じ大学だと思い込んだまま評判を読んでしまう人が少なくない。

だが両者は別の学校だ。東洋大学が多数の学部を抱える総合大学なのに対し、東洋学園大学は3学部の小規模校で、偏差値も知名度も水準が違う。東洋学園大学の起点は1926年に設立された東洋女子歯科医学専門学校で、2026年に創立100周年を迎える。女性歯科医を数多く送り出したこの学校が、戦後に英語教育へと軸足を移し、1992年に大学として開学した。名前が似ているだけで中身は別、という前提を置くと、評判の解像度が一段上がる。

東京ドーム近くの本郷に、3学部が収まる小ささ

この大学のいちばんの持ち味は立地だ。本郷キャンパスは文京区本郷1-26-3にあり、JR水道橋、本郷三丁目、後楽園といった駅から徒歩数分という都心の一等地に建つ。東京ドームも近い文教の街で、インターンや就職活動で都心を動き回るには便利な場所にある。かつては人間科学部を千葉県の流山キャンパスに置いていたが、現在は本郷を主軸に運営している。

一方で規模は小さい。学部はグローバル・コミュニケーション学部、現代経営学部、人間科学部の3学部4学科で、総合大学と比べれば学部数も学生数もかなり少ない。この小ささが、全国的な知名度の低さにつながり、やばいと言われる一因になっている。ただ、都心の一等地で学べるという立地の価値は偏差値や知名度の数字には表れにくく、評判の外にある強みだ。

定員の2割を空けたまま、都心で小さく回している事情

収容定員充足率は82.5%で、定員の2割ほどが埋まっていない。定員割れは人気の弱さの表れと読めるため、やばいの根拠としてよく挙げられる数字だ。実際、この水準は名前を書けば通るに近い入りやすさを意味しており、誰でも入れると言われる評判の実態でもある。学力のハードルは低く、受験すれば通りやすいのは事実だ。

ただ、都心の小規模校が定員を満たし切れないこと自体は珍しくない。82.5%という数字は、逆に見れば定員の8割は毎年埋まり続けているとも読める。名前だけで全入という極端な空洞化とは距離があり、潰れるという噂と、実際に8割が埋まっている事実は分けて考える必要がある。学力で上位校に届かない受験生に、都心で4年通える枠を残している大学、という見方もできる。入りやすさをどう評価するかは、入学後に何を得たいかで変わってくる。

語学・ビジネス・心理に絞った3学部で身につくもの

入りやすさの先で何を学べるのかが、進学判断の核になる。グローバル・コミュニケーション学部は、グローバル・コミュニケーション学科と英語コミュニケーション学科の2学科で、英語と国際コミュニケーションを軸に、留学や国際キャリアプログラムを通じて語学力を鍛える。外国人教員が多いのも、この分野に力を入れている表れだ。

現代経営学部は、経営やマーケティング、会計といったビジネスの実務を学ぶ。人間科学部は心理を中心に人間理解を深める学部で、心理系に関心のある学生が集まる。医療や福祉の国家資格を養成するタイプではなく、語学・経営・心理という汎用性の高いスキルに寄った構成が、この大学の特徴だ。さらに2027年には国際共創学部の新設が構想されており、都心立地を生かした学びを広げようとしている。何を学べるかは学部ごとにはっきり分かれているので、目的に合う学部があるかで判断すればよい。

就職率93.8%の内訳と、有名企業ランキング圏外という現実

就職の数字は、評判の印象とは少し違う顔を見せる。進学情報サイトの掲載では、卒業者570名に対し就職希望者448名のうち420名が就職し、就職率は93.8%とされている。公式の就職先には、積水ハウス、東芝、NTTデータ、ファーストリテイリング、日本生命保険といった名の知れた企業も並ぶ。都心という立地を生かし、多くの企業が参加する学内企業セミナーなど、就職支援の仕組みも用意されている。

ただし、就職率の高さをそのまま企業規模の高さと読むのは早い。有名企業400社への実就職率で上位200校を並べたランキングに、東洋学園大学は入っていない。学歴フィルターに触れる可能性がある位置で、就職先の中心は中小企業やサービス業と見るのが自然だ。就職率が高いことと、どの規模の企業へ進めるかは別の話で、大手を狙うなら本人の努力が前提になる。数字は高くても、中身を分けて見ておくと過大な期待も過小な評価も避けられる。

学費140万円台と、入りやすさをどう受け止めるか

費用の目安も押さえておきたい。学費は1年次が約140万円、2年次以降が年間約110万円で、私立大学の文系としては標準的な水準にある。偏差値35で入試は易しく、一般選抜のほかに推薦や総合型選抜での入学者も多い。入りやすさそのものは、やばいと言われる中身の一つだ。

問題は、その入りやすさをどう受け止めるかだ。都心の一等地で4年間学び、就職支援を受けられる環境に、この学費を払う価値があるかは、進学の目的によって答えが変わる。名前が似ているだけの東洋大学と混同して過大にも過小にも評価するより、本郷という立地、3学部の小規模校であること、就職率93.8%、有名企業ランキングは圏外、という実数を並べて、自分の目的に合うかで判断するのが早い。煽りの評判ではなく、確認できる数字を材料にすれば、やばいという言葉に振り回されずに済む。

よくある質問

東洋学園大学と東洋大学は同じ大学ですか。

別の大学です。東洋大学は日東駒専の一角を担う大規模な総合大学で、東洋学園大学は文京区本郷にある3学部の小規模な私立大学です。本部の場所が近く名前も一字違いのため混同されがちですが、偏差値も知名度も規模も異なります。東洋学園大学は1926年創立の東洋女子歯科医学専門学校を起点とし、1992年に大学として開学しました。

東洋学園大学は誰でも入れるのですか。

偏差値は3学部とも35で、入試は易しい部類に入ります。収容定員充足率は82.5%で定員の2割ほどが埋まっておらず、一般選抜のほか推薦や総合型選抜での入学者も多いため、入りやすい大学だと言えます。ただし定員の8割は毎年埋まっており、名前を書けば全入という極端な状態とは距離があります。

東洋学園大学の就職はどうですか。

進学情報サイトの掲載では就職率は93.8%で、公式の就職先には積水ハウスや東芝、NTTデータなどの名も見られます。一方で有名企業400社への実就職率ランキングの上位200校には入っておらず、就職先の中心は中小企業やサービス業と見るのが自然です。就職率の高さと、進める企業の規模は分けて考える必要があります。

ABOUT US

相川 直樹

相川 直樹 |偏差値・充足率・就職データだけで大学を検証する編集者

ネット上の「○○大学はやばい」「Fラン」という書き込みの多くは、匿名の印象論です。私は、河合塾の偏差値・収容定員充足率・国家試験や就職の公式データという、誰でも確認できる一次情報だけを並べ、その噂が実態と合っているかを一つずつ確かめます。受験生と保護者が、雰囲気ではなく数字で進路を選べるように。

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