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神戸学院大学は「やばい」のか。兵庫最大級の地元私大を偏差値40と就職先で確かめる

神戸学院大学は「やばい」のか。兵庫最大級の地元私大を偏差値40と就職先で確かめる

神戸学院大学は偏差値40で、ネットの大学ランキングでは低めに置かれやすい。ただ在学生は約1万1千人、10学部13学科を抱える神戸市内最大規模の私立総合大学だ。

県外から見た印象と、兵庫県内での実際の通用度には差がある。定員の充足率や就職先といった数字から順に確かめ、やばいと言われる理由の正体を見ていく。

この記事の目次
  1. まず規模を見る。神戸学院大学は神戸市内で最大規模の私立総合大学
  2. 偏差値40という数字が、兵庫県内で持つ意味
  3. 地元で効く、という就職ネットワークの中身
  4. ポートアイランドと有瀬。二拠点が持つ地の利
  5. 県外目線の「やばい」が、神戸では通用しない理由
  6. よくある質問

まず規模を見る。神戸学院大学は神戸市内で最大規模の私立総合大学

神戸学院大学と検索すると「やばい」「恥ずかしい」といった候補が並ぶ。だが最初に押さえておきたいのは、この大学が小さな無名校ではないという点だ。在学生は約1万1千人。10学部13学科を擁し、神戸市内では最大規模の文理融合型私立総合大学にあたる。1966年に日本初の男女共学の栄養学部単科大学として開学し、半世紀をかけて総合大学へと広がってきた。

学部は法・経済・経営・人文・心理・現代社会・グローバルコミュニケーション・総合リハビリテーション・栄養・薬の10。文系から医療・栄養・薬学までカバーする幅の広さは、地方の小規模私大にはない特徴だ。図書館の蔵書は120万冊を超え、全国でも屈指の規模とされる。「やばい」という言葉の印象と、実際の器の大きさはかなりずれている。

偏差値40という数字が、兵庫県内で持つ意味

神戸学院大学の偏差値は、河合塾系のデータでおおむね40前後。栄養・薬など資格系の学部はこれより高めに出る。この40という数字だけを取り出すと低く見えるが、Fラン(ボーダーフリー)には該当しない。当サイトの判定でも神戸学院大学は対象外、つまり「Fランではない」に分類される。

その裏づけになるのが定員の埋まり具合だ。神戸学院大学の収容定員充足率は102.4%。定員を上回る学生が在籍しており、志願者が集まらず定員割れを起こしている大学とは状況が違う。関西の私大群では、関関同立・産近甲龍に続く「摂神追桃」(摂南・神戸学院・追手門学院・桃山学院)の一角に位置づけられる。県外の掲示板ランキングで低く扱われることはあっても、受験の現場で「誰でも受かる」わけではない。

地元で効く、という就職ネットワークの中身

「偏差値が低い=就職できない」と結びつけられがちだが、神戸学院大学の就職の数字はこの不安と噛み合わない。近年の実績では就職希望者2,147名に対し就職者2,063名で、就職率はおよそ96%。この水準は、規模の大きい大学としては十分に高い。

就職先の顔ぶれを見ると、この大学の強みがどこにあるかがわかる。主な就職先には兵庫県警察本部、西日本旅客鉄道(JR西日本)、みなと銀行、尼崎信用金庫、日新信用金庫、JA兵庫六甲、生活協同組合コープこうべ、神戸市教育委員会などが並ぶ。地方銀行・信用金庫・自治体・公務員といった、地元に根を張った就職口に太いパイプを持っているのが特徴だ。全国区の大企業名で競うタイプではなく、兵庫・神戸で働きたい学生にとって現実的な進路がそろっている。1万人規模の卒業生を毎年出し続けてきたぶん、地元企業のなかに卒業生の層が厚いことも効いている。採用側から見れば、身近な取引先や役所に先輩がいる大学は扱いやすい。この積み重ねが地元での通用度を支えている。

就職支援の体制も規模相応だ。公務員試験対策講座を学年別に用意し、100社規模の合同企業説明会を学内で開くなど、キャリアセンターが内定まで伴走する仕組みが整っている。資格取得の課外講座も多く、偏差値の数字だけでは見えない出口の手厚さがある。

ポートアイランドと有瀬。二拠点が持つ地の利

キャンパスは神戸市内に置かれている。文系学部と薬学部などが集まるポートアイランド第1キャンパスは、神戸の人工島に建ち、三宮駅から直通バスでおよそ14分、神戸駅からも15分ほど。ポートライナーの駅からも近い。もう一方の有瀬キャンパスは瀬戸内海を望む丘の上にあり、栄養・心理・総合リハビリテーションなどが学ぶ。1時限目の開始が9時30分と遅めに設定されており、兵庫県内から自宅通学する学生が多いのもこの大学らしい点だ。

立地は学びの中身にもつながっている。現代社会学部には社会防災学科があり、震災を経験した神戸という土地で、防災・救命・まちづくりを実習込みで学べる。防災士などの資格取得にも結びつく。地域と組んだ実践型のプロジェクトが多いのも、街の中に複数キャンパスを構える総合大学だからできることだ。

県外目線の「やばい」が、神戸では通用しない理由

ここまでを整理すると、神戸学院大学への「やばい」という評価は、多くが県外・ネット目線の偏差値だけを見た印象だとわかる。偏差値40という一点だけを切り出せば低い。しかし定員充足率102.4%で定員はきちんと埋まり、就職率は約96%、就職先は地元の銀行・信用金庫・自治体・公務員へと広がっている。1万1千人規模の総合大学として、兵庫県内では確かな存在感を持つ。

大学の価値は、その土地でどれだけ通用するかで測ったほうが実態に近い。全国ランキングで上を狙うなら物足りなく映るかもしれないが、神戸・兵庫で就職し暮らしていく前提なら、地元ネットワークと学部の幅は十分に武器になる。「やばい」の一言でくくる前に、どの物差しで見た評価なのかを分けて考えたい。

よくある質問

神戸学院大学はFランですか?

Fラン(ボーダーフリー)には該当しません。偏差値はおおむね40前後で、収容定員充足率は102.4%と定員を上回って埋まっています。関西私大群では摂神追桃の一角に位置づけられ、当サイトの判定でも対象外(非Fラン)です。

神戸学院大学は就職に不利ですか?

近年の就職率はおよそ96%(就職希望者2,147名に対し就職者2,063名)です。兵庫県警、JR西日本、みなと銀行、尼崎信用金庫、JA兵庫六甲、コープこうべ、神戸市教育委員会など、地元の企業・金融機関・自治体・公務員に強いのが特徴です。

神戸学院大学はどれくらいの規模の大学ですか?

在学生は約1万1千人、10学部13学科を擁する神戸市内最大規模の私立総合大学です。ポートアイランド第1キャンパスと有瀬キャンパスの2拠点で、文系から栄養・薬・医療系まで幅広く学べます。

ABOUT US

相川 直樹

相川 直樹 |偏差値・充足率・就職データだけで大学を検証する編集者

ネット上の「○○大学はやばい」「Fラン」という書き込みの多くは、匿名の印象論です。私は、河合塾の偏差値・収容定員充足率・国家試験や就職の公式データという、誰でも確認できる一次情報だけを並べ、その噂が実態と合っているかを一つずつ確かめます。受験生と保護者が、雰囲気ではなく数字で進路を選べるように。

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