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作新学院大学は「やばい」のか 偏差値と実質全入を隠さず整理する

作新学院大学は「やばい」のか 偏差値と実質全入を隠さず整理する

「作新学院大学 やばい」と調べる人の多くは、偏差値の低さや実質全入という評判を先に見ている。栃木県宇都宮市の私立大で、偏差値はBF〜35.0、収容定員充足率は94.8%とほぼ埋まっている。

この記事は、その数字を隠さずに置いたうえで、経営と人間文化という二つの学部が実際に何を学ぶ場所なのか、作新学院という名前の由来まで、事実だけを並べて整理する。

この記事の目次
  1. 偏差値BF〜35.0が意味すること
  2. 経営学部は「地元で働くための実学」に振っている
  3. 人間文化学部は心理と小学校教員の2本柱
  4. 「作新学院」の名前と甲子園、江川卓との距離
  5. 宇都宮という立地とライトライン
  6. 実質全入だからこそ、入学後で差がつく
  7. よくある質問

偏差値BF〜35.0が意味すること

河合塾の入試難易度で、作新学院大学の偏差値はBF〜35.0とされている。BFはボーダーフリーの略で、合格可能性50%のラインが引けない、つまり実質的に合否を偏差値で線引きできない状態を指す。経営学部・人間文化学部のいずれの学科もこの帯に入る。ここは検索する人が最初に気にする点なので、はっきり書いておく。学力試験で選抜する大学ではなく、志願すればほぼ入れる大学だ。

加えて当サイトの区分では、収容定員充足率94.8%からこの大学を「A(実質全入)」と判定している。定員割れが常態化している地方私大が多いなかで、充足率が9割を超えているのはむしろ人が集まっている側であり、地元で一定の受け皿になっていることを示す。偏差値が低いことと、大学として機能していないことは別の話で、そこを混同すると評価を間違える。

経営学部は「地元で働くための実学」に振っている

経営学部は経営学科(定員105人)とスポーツマネジメント学科(定員95人)の2学科構成。経営学科は経営・会計・情報・公共を柱に、地域の優良企業や金融機関、行政機関で働くための実務寄りの内容を置いている。日商簿記、ITパスポート、基本情報技術者などの資格取得支援講座を受講料無料のWスクール形式で用意しているのが特徴で、公務員試験対策講座もある。学問として尖らせるより、卒業後の就職に直結させる設計だ。

スポーツマネジメント学科は2014年に開設された比較的新しい学科で、スポーツをビジネスの視点から扱う。作新学院大学は栃木県内で初めて県内5つのプロスポーツチームと連携協力協定を結んでおり、学生がチーム運営の現場を経験できる仕組みを持つ。就職実績では、2023年3月卒業でスポーツマネジメント学科100%、経営学科96.6%という数字が公表されている。偏差値の話とは別に、出口の面倒は見る大学だと分かる。

人間文化学部は心理と小学校教員の2本柱

人間文化学部は発達教育学科と心理コミュニケーション学科の2学科。この2つは2018年に、旧・人間文化学科の専攻を改組して独立させたものだ。発達教育学科は小学校教諭養成が中核で、小学校教諭一種免許状、特別支援学校教諭一種免許状(知的障害に関する教育の領域)が取得でき、中学・高校(国語)の免許にも対応する。少人数指導と教職実践センターの支援を前面に出しており、2024年3月卒業の就職率は100%(就職者45名/希望者45名)と公表されている。

心理コミュニケーション学科は、心理・社会・言語文化の視点から人間を扱う学科で、公認心理師の国家試験受験資格の取得を目指せる。公認心理師に対応する大学は全国で200校あまりあり、そのうちの一つという位置づけだ。臨床心理士を目指す場合は卒業後に指定の大学院へ進む必要がある点は、資格の仕組み上どの大学でも同じ。新入生の男女比は女子61%・男子39%(2025年)で、女子がやや多い。

「作新学院」の名前と甲子園、江川卓との距離

作新学院という名前には、甲子園の名門というイメージがついて回る。作新学院高校は1973年に江川卓を擁して春の選抜で大会記録の60奪三振を記録し、2016年夏には全国制覇している。この知名度は大学名にもそのまま乗ってくる。ただし、大学を受験する側として押さえておくべきなのは、この後光と入試の難易度は別物だということだ。高校が甲子園で強いことは、大学の学力ハードルを一切引き上げない。

法人の関係も正確に書いておく。作新学院グループの母体は1885年創立の下野英学校で、創立140年の歴史を持つ。校名の「作新」は藩校「作新館」に由来し、建学の精神は「作新民(自らを常に新たにする人材)」。大学は学校法人船田教育会が運営し、略称は作大(さくだい)。高校を運営する法人とは同じ作新学院グループの系列でありながら運営法人としては分かれている、というのが実態で、附属というより歴史と精神を共有する系列校という理解が事実に近い。

宇都宮という立地とライトライン

キャンパス(清原キャンパス)は栃木県宇都宮市にある。2023年に開業した次世代型路面電車ライトライン(LRT)の沿線で、最寄り電停には「作新大・作新短大前」の副名称が付与されている。宇都宮駅からアクセスでき、地元の高校生が自宅から通える範囲に収まる。これは偏差値以上に、この大学が誰に選ばれているかを説明する要素だ。全国から学力で人を集める大学ではなく、栃木とその周辺の受験生が、地元で学んで地元で就職するために通う大学という性格が強い。

だからこの大学を評価するとき、全国区の偏差値ランキングで下位だという事実だけを取り出しても、実像はつかめない。地域の企業・金融機関・行政・学校という具体的な就職先に、少人数と資格支援で送り込むことに設計を寄せている。地元就職を前提に見れば、狙いと実績はかみ合っている。

実質全入だからこそ、入学後で差がつく

正直に言えば、作新学院大学は入るのが難しい大学ではない。志願すればほぼ入れる。だからこそ評価の重心は、入学後に何をするかへ完全に移る。同じ学部に入っても、資格取得支援室や教職実践センターを使い倒して簿記・公務員試験・教員採用試験に向かう学生と、目的を持たずに4年を過ごす学生とでは、出口がまるで変わる。大学が用意している支援は無料のWスクールや少人数指導など具体的だが、それを取りにいくかどうかは本人次第だ。

受験生や保護者が本当に確認すべきは、偏差値そのものではなく、志望する学科で取れる資格や免許が自分の進路に合っているか、その資格を実際に取り切って就職につなげている先輩がいるか、という点になる。作新学院大学に関しては、小学校教諭・公認心理師受験資格・簿記や公務員という到達点が明示されており、そこを目的地に据えられる人には、入りやすさはむしろ入口の低さとして働く。

よくある質問

作新学院大学の偏差値はどのくらいですか。

河合塾の入試難易度でBF〜35.0とされています。BFはボーダーフリーで、合格可能性50%のラインが引けない状態を指し、実質的に偏差値で合否を線引きできないことを意味します。経営学部・人間文化学部のいずれもこの帯です。

誰でも入れる大学なのですか。

偏差値がBF帯で、当サイトの区分でも収容定員充足率94.8%から「実質全入」と判定しています。志願すればほぼ入れる一方で、充足率が9割を超えており、地元で受験生が集まっている大学でもあります。

どんな資格や免許が取れますか。

発達教育学科で小学校教諭一種・特別支援学校教諭一種(知的領域)・中学高校の国語、心理コミュニケーション学科で公認心理師の国家試験受験資格を目指せます。経営学部では日商簿記やITパスポートなどの資格取得支援講座を無料で用意しています。

甲子園で有名な作新学院と同じですか。

同じ作新学院グループの系列です。作新学院高校は江川卓の母校で2016年夏に全国制覇した名門ですが、大学は学校法人船田教育会が運営し、高校の運営法人とは分かれています。高校の知名度と大学の入試難易度は別物です。

就職はどうですか。

公表値では、2024年3月卒の発達教育学科が就職率100%、2023年3月卒の経営学科が96.6%、スポーツマネジメント学科が100%です。地元の企業・金融機関・行政・学校への就職と、資格取得支援を軸にした進路指導に力を入れています。

ABOUT US

相川 直樹

相川 直樹 |偏差値・充足率・就職データだけで大学を検証する編集者

ネット上の「○○大学はやばい」「Fラン」という書き込みの多くは、匿名の印象論です。私は、河合塾の偏差値・収容定員充足率・国家試験や就職の公式データという、誰でも確認できる一次情報だけを並べ、その噂が実態と合っているかを一つずつ確かめます。受験生と保護者が、雰囲気ではなく数字で進路を選べるように。

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